先日解散したフランスのバンドです。シンフォニック要素の強いDREAM THEATER系・・かな？ 曲毎に方向性が違うので正直戸惑ってしまうのですが。キーボードのソロはなかなかにプログレ・マインドを感じさせます。１０年前のイタリアやドイツに居たDREAM THEATERタイプです。
１曲目Peter Pan Syndromeはカンペキに仏シンフォです。メタル要素ゼロ。聴くの間違えたかなと思わず確認してしまいました。
２曲目Stepsは初期のDREAM THEATER・・というか、イタリアやドイツに居たＤＴ系フォロワーに近いです。ドラマチックな構成や緊張感はなかなか聴かせます。
３曲目Endlesslyはピアノ弾き語り風から始まり、途中からメロトロンが被る静謐な曲。こちらも仏シンフォ風。
４曲目Pairsonalityはポリリズムを交えながらテンション高く始まります。初期DREAM THEATER風です。この曲で重要な役回りはピアノ。ここぞというところで印象的な演奏をしています。シンセ・ソロもかっこいいです。
５曲目Glittering Imagesはシンフォ・メタルです。メタルからアコースティック・ギターへなだれ込んだり、ムーグのソロがあったりとプログレ度は高いです。それなりに楽しめるんですが、旋律そのものに魅力がほしいところ。
７曲目Soul's Wrinklesは哀愁をにじませたメロディック・シンフォ。
８曲目Shatter the Shellからアルバム最後までの４曲は組曲構成です。哀愁と緊張感を織り交ぜながら展開します。歌唱もフレーズもいい。初期DREAM THEATERに負けず劣らずドラマチックでスリリングな展開があります。一方、穏やかフレーズも交え、メリハリが利いてますね。とりわけパート３にあたる１０曲目Aching Awakeningが秀逸です。
メロディはまだまだですが、シンフォニックが好きなのはよく分かりました。地味ながらも続けていけばいいバンドになったかもしれないなと、解散はちょっと残念。特に最後の組曲はちょっとした聞き物ですよ。