Neal Morseのレコーディングに参加していたRandy GeorgeをはじめWil Henderson, Dan Lileという３人のメンバーからなるバンド。ただのプログレ・バンドではありません。クリスチャン・ロックのプログレなんですよ。クリスチャン・ロック周辺にはプログレあるいはプログレ・ハード作品として佳作が結構あります。もちろんJon Anderson自身がクリスチャンの色彩強い作風でしたし、アメリカではKANSASの元メンバーがクリスチャン・ロックの世界ではそれなりのポジションにいるとか。ま、要はプログレとしていい作品だったらいいんですけどね、門外漢の僕らとしては。
さて、このAJALONですが。結論から言えばメロディも演奏も非常に高いレベルにあります。プログレとしては「曲によってはプログレ」という頻度ですけど。GENESIS、８０年代のYES、IONA、SPOCK'S BEARDそしてTrevor Rabinを連想する作風です。
１曲目 Anthem Of The Seventh Day
IONAがアメリカに渡ったようなインスト。輝くような音色のギターが素晴らしい。
２曲目 The Promised Land
アコースティック・ギターをフィーチャーした牧歌調。明るく伸びやかな曲調が心地よいです。うーむ、旋律も雰囲気もいいね。
３曲目 Sword Of Goliath
ah-aのようなタテノリ・リズム。ギターソロがいい。
４曲目 Holy Spirit Fire
８０年代のYESを参考にしたような音。プログレではないんですが、音の重ね方やドラムの音処理、コーラスなど似ています。終盤のピアノとギターのフレーズなんか実にいい。鮮やかです。
６曲目 What Kind Of Love
これはYESでしょ。元ネタはMiracle Of Lifeでしょっ。ボーカルやギターはTrevor Rabinを感じます。キーボードのスリリングなソロもいい感じ。プログレです。
８曲目 Forever I Am
プログレです。YESやTHE FLOWER KINGSを連想する重厚なプログレです。変拍子も登場し、聴き応えのある大作になってます。
９曲目 On The Threshold Of Eternity
YESやTHE FLOWER KINGSを彷彿とさせる組曲です。悪くないけど、さすがに大味かな。