歌を重視したメロディック・メタルと、テクニカルなインストという相反する２面性を持つバンド。しかも１曲のなかでこの両方をやるんだからすごい。２曲目 Under A Leaden Sky
冒頭からベースのリフで始まります。やがて、ギターとキーボードがそれぞれスリリングなフレーズを弾き、その後複雑なドラムがひとしきりあってから歌が始まります。イントロはプログレですね。歌が始まるとメロディック・メタルなんですが、後ろの演奏は人気が出始めた頃のDREAM THEATERの影響が色濃いです。３分３０秒からインストパートに突入しますが、これがまるっきりテクニカル・パート。チョッパーあり、ワイルドなオルガンあり、華麗なギターソロありと実に充実しています。１曲目から驚かされます。
５曲目 Myself Again
手数の多いメロディック・メタルという感じ。曲全体がもっとドラマチックであればなおよかったんですけど。
７曲目 Through The Waves Of Time
プログレ・ハード風。きびきびとした演奏、テンションは高いです。インストはキーボードが中心です。
８曲目 Reminding The Past
かつてのDREAM THEATERをシンプルにしたような曲です。ギター主体のインスト・パートは充実しています。
９曲目 Time Without You
アルバム最後に収められたスケールの大きなプログレ・メタル。起伏あり、物語性あり。特に中盤のインストパートが充実。残念なのはメロディがイマイチなことですね。印象的なフレーズがなく決定打にかけます。
メロディがイマイチ。演奏力はすばらしいのですが、フックになるようなフレーズに恵まれませんでした。「くるぞくるぞ」と思わせながら結局最後まで不発だったといいう感じですか。残念賞を進呈です。次回に期待。