コマーシャルなAORハード サーガのギタリストも参加
カナダ出身のメロディック・ロックのデュオ。渋い声の持ち主ながら高音の伸びが良いボーカルとキーボードからなる。このボーカルが曲毎に違う人かなと思うくらい歌いわけができる人で、表現力や抑揚のつけ方が幅広い。SAGAのIan Crichtonがギターで参加してます。
ピアノや分厚いコーラスを入れ厚みのある音がなかなかにゴージャス。この感じは80年代後半のヒットチャートに登場したハード寄りのAORか。TOTOにチョイ似だなあ。とりわけピアノがいいアクセントなっていて、AOR的な気品を醸し出しながらギターと対を成して楽曲を構成している。曲によってはAOR寄りのBON JOVIという感じ。
メロディは商用ポップ向きに作られたような音で、どれもソツなく出来ている。80年代のシンプルさと陽気さをうまくとりこんでいて覚えやすい旋律はいかにもカナダらしい。分かり易すぎる反面、さらっと聴き流すタイプのポップ/ロックになりそう。
ちなみにIan Crichtonはあくまでメロディックなギタリストとしてのポジションに徹しています。時折出てくるソロには確かに彼らしさを感じさせるけれど、SAGAやソロのような露出度ではない。控えめ。