Keith Emersonから影響を受けていると思われる鍵盤奏者Luca Zabbiniのプロジェクト。カリカリのハモンド・オルガンに躍動感のあるピアノ、まさにEmersonバリの演奏に、クラシック、アートロックの要素を持ちこんで、イタリアらしい流麗なポップで仕上げています。ベストは流麗な哀愁旋律に変拍子が交錯する３曲目Eclissiです。５曲目Odioは初期ELPを感じさせます。うねりを感じさせるフレーズに荘厳なオルガンを持ち込んだ７曲目Premonizioniは途中からジャズ・オルガンになって音が走り出すのがいいです。こちらもアルバムのベスト。こういう展開がもっとあってほしい。シャッフルの９曲目Gentile direttoreのエレクトリック・ピアノも小洒落てて好き。さらにポップなPFMか。個人的にはちょっとポップ過ぎるかな。もっと緊張感を前に出した作品をお願いします。