関西で育った私にゃー ふだん使うしょうゆは絶対にうすくちだ。うどんも煮物も味が濃いものは苦手。ヒガシマル醤油万歳。さて、これはSI MUSICからリリースされた作品。レーベル名もSILLY INSECTSとなっている。SIってそういう意味だったのかぁ。
さてこの作品、どうコメントしたものだろう・・困った。あまりに薄味なのだ。薄味なメロディック・シンフォ／ポンプが多いSIのなかにおいても、限りなくプログレ色が薄い。シンフォと感じられるのはロングトーンのギターが中心であることと、デジタルシンセの広がりのある音がフィーチャリングされていることくらいか。ただ、それだけなのだ。
繰り返しの多い展開、スペイシーだが間延びして変化に乏しい楽曲。ボーカル部分は非常に少なく、シンセ中心の展開はテレビかドキュメンタリーのＢＧＭって感じ。メロディも特に印象に残らない。
シンセを中心に奥行きのある音になっているが、ＳＥにしか聞こえないフレーズのせいでただただ平坦。シアトリカルな部分やウェットなギターに惹かれる人もいるかもしれない。ここにドラマ性を感じる人もいるかもしれない。だけど、この薄さじゃねえ・・・いくら薄口好みの関西人とはいえ、これはカンニンしてください。せめて１曲くらい具か出汁を入れなあかんと思うし・・
この作品だけかと思ったら、実はこのまえにもう１枚出てるらしい・・・恐るべし・・