エマーソン ＋ ジェネシスな伊シンフォ 単調な展開はマイナス査定
キーボード２人を要する５人組。曲によってGENESIS系シンフォだったりELP風だったり。抒情派シンフォやジャズ交じりのプログレだったり、演奏はけっこう面白いです。
気品高き抒情派シンフォニック１曲目Again Autumnは、GENESISにKeith Emersonがピアノで客演したような感じ。
ジャズ・ロックが入ったEmersonライクな２曲目Ifは冒頭のフルートがかっこいい。、ELPがやりそうな激しい展開が聞ける４曲目The Chapter、全盛期ELPを思わせるムーグが大活躍の５曲目Riding The Deepが良かったです。
Keith Emersonが好きな人にはマストかな。ピアノやムーグを使ってるところはかっこいいのですが、歌パートが単調ですね。まあ、シンフォ・ファンの好きなところは押さえているかと。
フュージョン ＋ シンフォ
インスト曲と歌モノが収められたアルバムです。
インストタイプではギターが前面で活躍。表情に変わりゆくギターの表情をじっくりと観察するような感じです。うねうね感の強いパート主体ですが、たまに伸びのいい奏法が出てくるとまるでフュージョン。前作と比べるとかなり垢抜けた感があります。何曲かはフュージョンそのもの。なかでも５曲目Secret Passegeは力強いシンフォ組曲という趣きで、フュージョンとシンフォのベスト・マッチ。また、７曲目Time to Go Back Homeはクロスオーバー然とした懐かしい曲調に、７拍子や変拍子を絡めてプログレ度も高く面白いです。EDHELSみたい。
一方で歌モノはGENESIS亜流です。ってか、歌い方がPeter Gabrielそのまんまじゃあないですか。ギターも俄然Steve Hackettに聞こえてくるし。曲の雰囲気はAGENESSとかTHE WATCHといった湿っぽいGENESISフォロワーを連想しました。歌モノでは２曲目The Screamがお勧めです。６曲目Dreams Like Broken Glassではギターに代わりピアノが活躍。品のいいシンフォ・ポップです。