ドイツ。キーボードとギターの二人組。流れるような旋律と透明感のある音色が特徴の、品の良いニューエイジ／フュージョン作品。シンセの比重が高い。全曲インスト。フランスで台頭している今風のシンフォ・フュージョンに呼応するような作風だけど、それらをさらにかわいく、かつ冷ややかにしたような音。例えて言えば、ガラスの小物のようなクールでかわいらしさを感じさせる透明感。キーボードはエレピやフルート系の音色を好んで使っていて、爽やかで透明感のある音を好むようだ。ギターはアコースティックとシンセをつないで使うものとを併用していて、まあ、弾き過ぎず、こちらも美しく印象的なフレーズを時折ぱらぱらと配置しているような感じ。
メロディは明るめの、心地よい旋律を目指しているような感じ。比較的分かりやすくてEDHELSによく似た雰囲気。どの曲もそれなりの哀愁を漂わせている。また、そこはかとなく瑞々しさと心地よさを撒き散らしてくれているが、どうも印象に残らないんだなあ。これだという印象に残るメロディが作りきれなかったせいか。ちょっと小粒なんだよね。白熱の演奏って部分が少ないのも物足りないと感じる原因かな。フレーズなんかいいし、部分部分は結構いけるんだけど・・聴かせ方が下手なんだと思う。
シンフォ／ニューエイジ系ＢＧＭという感じかな。大人しいEDHELS。