リリースは９４年とのことだけど、フォークロックの純朴さという点を割り引いても、とても９０年代の作品とは思えないくらい古くさい音。ヴォーカルにやや難あり。特に力強く歌う部分では一本調子になってしまう。また、声量があるタイプではない。反面、軽めで歌う曲ではそれなりの艶があってこれはこれで良いのだけど・・・同じポジションのバンドから比べるとどうしても見劣りしてしまう。歌パートとインストパートは半々くらい。
アコースティックギターとヴァイオリン主導のインスト部分はそれなりに聴かせる。なかには同じ繰り返しばかりの曲もあるが、大半の曲にはそれなりの聴かせどころが用意されている。バリバリのソロは配置されていないが、これはこれで味のある演奏だ。SOLSTICEを７０年代風にしたような感じかな。
柔らかな曲や明るめの曲にバンドの良い面が出ているようだ。テンションの高い曲でのヴァイオリンも悪くないが、どうもヴォーカルがついていけないようで、バンドとしてのまとまりが失われてしまうのが減点ポイント。