さあ、みなさん。Allan Holdsworth激似ギタリストの登場です。彼の名はJohn Pelosi。そして本日紹介するこのバンドは、彼のギターを中心とするフュージョン・グループです。マイナー作品と言えども一流のジャズ・グループと同等の質を誇るメロディと演奏です。Holdsworth系ジャズロックを徹底的に洗練させたような都会派フュージョン。ちょっと日本のPRISMに近いような、日本人好みのフュージョンと言えるかも。HoldsworthがPRISMで演奏しているような感じかな。気品のある音です。
特に２曲目Fake ParadiseはAllan Holdsworthそのまんま。意味深なタイトルだけど、Holdsworthのファンは絶対楽しめると思う。
ギターだけでなく、キーボードやベース、ドラムスもテクニシャンが揃っています。それぞれのソロ・パートでの演奏も充実。特にベーシストはそのベースライン聴いているだけでもめっちゃ楽しい。ファンキーな奏法を得意としていて、Holdsworth系のギターとともに楽曲に力強いエネルギーを送り込んでいるようにも聴こえます。
ほかにもエスニック調ヴォーカルあり、ファンキーなグルーブあり、チョッパーありで１曲１曲それぞれにお楽しみが用意されているような作りが技巧派フュージョンファンには嬉しいぞ。ただちょっと行儀が良すぎるキライもあるかな。個人的にはアルバム後半あたりでもうちょっとハジケてくれたらもっと良かったんだけど。
ホールズワース似を探している人には大推薦です。テクニカルが好き、でもメロディも楽しみたい、というフュージョン･ファンにも満足の一枚かと。