７０年代ＡＯＲ／ソフトロックの流れを汲む音です。AIRPLAYをメロウにしたような感じ。そこにファンキーな曲や、黒っぽいサウンドも取り込んでアダルト・コンテンポラリーになっていたりと、西海岸系ポップが好きな人にはたまらないアルバムです。ギターのLars HallbackとキーボードのRichard Stenstromが結成し、そこになんとボーカリストGoran Edmanが参加しています。メタルでおなじみのEdmanですが、今回は軽やかに気持ちよさそうに歌っています。
２曲目Did You ReallyはもろTOTOがアダルト・コンテンポラリーやってる感じ。ギターとキーボードの音色から、ホーン・セクションが出てくるところなんか、絶対TOTOを意識してますね。３曲目Vanity Fairも８０年代後半のＡＯＲ色が強かった頃のTOTOに似てます。I'll Be Over Youに近いセンかと。
４曲目FlyingはゴージャスでゴキゲンなＡＯＲ。STEELY DANかJay Graydonかと。贅を尽くした音とはこういう感じでしょうな。ひょっとして、タイトルはAIRPLAYに引っ掛けたもの？
５曲目A Deeper Shade of Loveはバラードです。ピアノが美しくDavid Fosterがやりそうな曲です。あるいはFOREIGNERがアルバムに収録してそうなバラードという気もします。Edmanってホントうまいですね、バラードもぴったりです。
ギターソロが聴かせる６曲目Thorns Of Lifeと７曲目Loving Eyes。
９曲目Don't Really Matterはファンキーな曲調がBoz Scaggs風。
１１曲目Folderも最近のTOTOタイプ。ミドルテンポでジリジリとテンションが上がっていくところはさすが。
マイルド＆メロウですが、この歌唱が緊張感を漂わせ、曲に深みを与えています。出来れば第２弾を希望。