カリフォルニア出身の女性ギタリストです。Steve MorseやAllan Holdsworthを思わせるギターで、これがなかなかのフュージョン作品です。私自身、まったくノー・チェックだったのですが、本国ではShawn LaneやChris Polandを例えに高い評価を得ているようです。今回、ドラム、ベースとの３人での録音。変拍子をかませたテクニカルな展開と、女性らしい伸びやかな旋律が魅力です。何でしょうね、安心感というかやわらかさというか・・・そんな味わいがあるんですよね。Steve Morseのに通じるおおらかさを感じます。
まずはAllan Holdsworthを思わせる１曲目Paradise Swampでノックアウトです。変拍子を使ったスリリングな曲展開。激しくも丸みを帯びてまとめているアンサンブルは絶妙です。この曲だけで私はこのアルバムは「買い」だと思います。
Steve Morse風の２曲目Turning Point、穏やかな曲調のなかにChris Poland風の渋いギターがうねるDrifted Away Part Twoもいいです。
歌い、うねるギターがインスト作品のお手本のような５曲目Catch Me。この曲は１曲目と並ぶアルバムのハイライトです。
まるで曲タイトルのように二本のギターが絡み合う６曲目Bad Hair Dayは、起伏の激しいアグレッシブな曲です。ラストの９曲目Another LevelはHoldsworthの流麗テクとSteve Morseの激しさを合わせたような感じ。
作風なんでしょうが大人しい曲が多かったような気が。次はハードな曲をもっと聴きたいものです。今後も期待です。
彼女のサイトで演奏が聴けますよ。アクセスしたらすぐに上記１曲目が流れてきます。かっこいいので是非聴いてください。