非メロディアスな技巧派 白熱したインタープレイは一聴の価値あり
速弾きギターと超絶ドラミングが中心のテクニカル・メタル。インスト中心で徹頭徹尾、重厚＆テクニカルな演奏が続きます。圧倒的な演奏力と重厚音で出来た壁のような音圧・・・DREAM THEATERの長尺の曲に出てくるような、白熱したインストに匹敵する凄まじさ。ギタリストは様々な奏法を身に付けているようで、ザクザク系、スラッシュ系、プログレ、アヴァンに至るまで次々と繰り出してくる。そこに目の回るような高速＆知的なドラムが絡みつく。これがまた、テクニカルなデス／スラッシュ的な奏法をさらに早送りにしたような凄まじさ。この両者の絡みがこのバンドの醍醐味でしょう。曲展開は猫の目のように次々と変転しつづけるタイプ。
演奏を聴かせるためかメロディは逆に単調。また、印象に残るようなフレーズではないためストイックな印象に。慣れるまで多少聴き込む必要がありそう。印象に残るのはほとんど「パーカッションが変わった音出してるな」とか「このギターの変わり身の速さに圧倒・・」みたいなところ。
まず、１曲目に尽きる。ギターとドラムの白熱した演奏、そして楽曲全体が変化しつづけるさまを楽しんでください・・というところかなぁ。正直、１曲目はカッコいいなと思ったけどその後は似たようなタイプの曲が多い。完成度も演奏の面白さも１曲目がイチバンなだけに、その後の曲はあまり印象に残らなかったなー
メロディがもう少し良かったら、目の醒めるような素晴らしい曲が出来そうなだけに、個人的には残念。ただ、本人達には演奏こそがすべてでメロディラインにはあまり興味がないのかもしれない。
初期のEVENT、SPSTIC INKのファンにおすすめ。白熱した演奏を聴かせつつ、ちょっとスラッシュやデスが入った感じが好きな人に。