ごく初期のYESをさらに牧歌調にしたような感じ？ いいですよ、これ。ウチら田舎でやってますわ〜って感じ（なんじゃそれ） テクニックで押すタイプではないですが、YESの叙情的な美しさの部分だけを
純粋培養した感じでしょうか。キレイです。このCDは彼らの１枚目Toward The Sunと２枚目Fruidを１枚で再発したものです。ヴォーカル、コーラス、キーボードプレイはごく初期のYESをそのまま持ってきた感じです。早い展開はないけどシンフォニックな盛り上がりは十分ですね。ベースは手癖が初期のChris Squireに似てる。音色も似せてますし。キーボードはTony Kaye風オルガンからRick Wakeman風のメロトロンやムーグまで。多用されるメロトロンは哀愁系の音は少なく、むしろシンフォニックなイメージ造りに使われています。ヴォーカルはハスキーでないJon Andersonという感じか。で、ギターは目立ちません。ほとんどアコースティック専門。Greenslade＋BJHという気もするな。
１枚目のほうが完成度は高いです。２枚目はどうにも集中力を欠いた感じ。捨て曲らしきトラックもあります。が、その一方で１枚目を凌駕するような素晴らしいメロディも。兎にも角にも、１枚目の田園趣味は変わりません。ああ、のどかだなあ・・・