イースター島・・・謎の石造が残っている島。その建造物を７０年代シンフォに準えたのでしょうか、まさに言い得て妙のバンド名ですね。メロトロンを多用するそのサウンドは、ELPやYESといった７０年代シンフォへの憧憬を強く感じさせます。メロトロンは明るい局面で使われ、スペイシーな雰囲気を上手く生み出していなす。ムーグも多用されてます。１曲目Wanderer's Lamentは海の中を漂うような印象の曲。まるでイースター島に流れ着き上陸するような気分。折り重なるように配置されたメロトロンが快感です。
続く２曲目Face To Faceは歌中心で、粘っこい７０年代風のハードロック。インスト部分のムーグのソロはKeith Emersonを感じさせます。
３曲目GeniusOf The Danceと４曲目Solar SailorはYESからの影響を感じさせます。牧歌調でありながら、スペイシーな雰囲気に仕上がっていて海洋地形学を思わず連想。
５曲目Winds Of TimeはPFMタイプのダイナミックなムーグを中心とする曲。
６曲目Preludeはアコースティック・ギターとピアノによる小品。美しい旋律です。
７曲目以降はアヴァン志向が強くなってあんまり好きじゃないんだけど・・・AREAタイプのジャズロックが収められたりしてます。
この作品、初盤はＬＰのみで発売という徹底ぶりが話題を呼んだそうです。プレスが枚数限定ということもあって一時高値がついてましたが、知らない間にＣＤ化されてました。