明るめで穏やかな曲調は、いかにもイタリアらしい良心的なシンフォ作品です。室内楽のようにクラシカルな趣きを感じます。YESの大作を彷彿とさせる組曲がずらりと並び、いずれも聴き応えのある大作ばかり。構成がしっかりした重厚なシンフォであること、フルートが登用されていることから、曲の雰囲気はENIDに近いものが。シンセの比重が高いENIDよりも、豊富な楽器でバランスの取れた音になっています。完成度もこちらの方が高いと思います。ENIDを穏やかにそしてスケールアップしたような感じ。優しくたおやかなシンフォ作品です。