クリスチャン・プログレッシブ・ロックという呼び名を時々耳にするようになりました。ＣＰＲという略称が使われていますね。Neal Morseが一番有名どころですが、古くはKANSASメンバーのKerry LivgrenとJohn Elefante。Jon Andersonもその中に入るかもしれません。この作品もその手のタイプ。音自体はフォーク基調で、ときどきシンフォニックな部分があるというもの。フルートやメロトロンが時折登場しますが、曲全体の雰囲気が田舎でやってる７０年代ロックのコピーバンドって感じ。ゆっくりとした速度に男女コーラスが乗り、牧歌調全開です。旋律はアメリカ風。まるで片田舎でやってる地元バンドという雰囲気です。８割がた低刺激フォーク。忘れたころにシンフォニックな盛り上がりがありますが、緊張感はゼロ。おおらかで、まるで毒のないサウンドにまじで眠くなります。
ギターはSteve Howeを連想させるところがあったり、全体の雰囲気も初期YESに近いものがあります。地元のYES好きが集まって、集会でクリスチャン・ロックを聞かせているのではと想像。そんなノリです。何度聴いても寝てしまう作品です。