エスニックなアコースティック・ジャズ
ギタリストTodd MontgomeryとDJAM KARETのギタリストGayle Ellettがやってるプロジェクトです。DJAM KARETとはまったく異なる音楽性で、アコースティック・ギターにエスノと、中世から近代の古い音楽を混ぜたような感じ。
ロックではなくあくまでジャズ側の音。特徴はアコースティック・ギターを重ねさわやかな音で、穏やかで気品のある演奏です。ロックはおろかポップ・ミュージックとは無縁の古めかしい奏法です。そしてメロディはインドだったり西アジア周辺だったり欧州風だったり。ゆったりした演奏のなか、透明感のある音色でシタール・ギター（かそれっぽい音）がスライドしていくのは気持ちいいです。正直かなり地味ですけどね。
深みの増した流麗アコースティック
オレゴン出身のアコースティック楽器だけのバンドFERNWOOD、その２枚目です。温かみのあるギター・サウンドが特徴ですが、前作よりも深みと輝きが増しています。前作は正直眠い印象だったのですが、旋律に”流れ”があるし、少しドラマチックになりました。まさに流麗アコースティック。まあ、相変わらずの牧歌調サウンドなんで好き嫌いは分かれると思うんですけどね。
動きのある２曲目White Oak、カラフルな５曲目North Wind、繊細な９曲目Sargoza、うねりのある１１曲目Dor County、そしてシタール・ギターを使ったSHADOWFAX風の１２曲目Augustが良かったです。Steve Howeのアコースティック作品にチョイ似かな？ でも僕は繊細＆流麗なこちらのほうが好きですけど。