TOTOのSteve Lukather、Jeff Porcaro、 Mike PorcaroにJay Graydon、David Fosterが参加。プロデュースもDwayne Ford本人とDavid Fosterが担当。もう、メンツだけで聴きたくなりますね。あまり売れなかったようですが、ゲストの豪華さゆえＡＯＲファンのコレクターアイテムとして知られているようです。Bobby ColdwelとかAIRPLAYのような洗練されたＡＯＲとは異なり、７０年代の垢抜けない部分を残したハード・ポップという印象です。フュージョンやソウルとは無縁の音です。
でもねえ・・おしゃれでないというか華やかさがない・・Ford自身がとるボーカルの貧弱さに起因しているように思えます。どうにも弱い。豪華メンバーの演奏に負けてます。それでも歌モノにこだわっているようで、結局演奏も平易。これでインスト部分の展開がもっとあれば面白かったのでしょうが・・・これだけのメンツだからゴージャスな演奏も聴きたいわなー。
メロディは悪くないんですが、どうも薄味で印象に残りません。正直がっかり。彼自身の歌に華がないせいだけじゃなく、全体的に平凡に感じられてしまいます。当時はＡＯＲが全盛時代を迎えようとしていた頃。魅力的な作品が次々と出されていたことを考えると、結局この作品に関心が集まらなかったのも納得してしまうつくりです。