ハモンド・オルガン主体の湿っぽいシンフォ。アープ・シンセやメロトロンも弾いてます。シンフォといっても組曲はなし。構築性も弱く、平面的な演奏です。言ってしまえばダラダラしたところが多いです。フレーズも印象に残らないし、シンフォ特有の緊張感や神秘的な雰囲気も皆無。女性ボーカルを擁しますが、はっきり言って歌モノよりもインストのほうが面白いです。スタジオ・セッションのテープかと思わせる雑然とした演奏ではありますが、ところどころでオルガンがいいプレイをしています。他に魅力が無いんだから、もっと弾き倒しになってるほうが良かったのに。
いいなと思ったのはスピード感のある１曲目Is For Youだけ。あとはひたすら眠い。
YESを牧歌調にしたようなシンフォニック。女性ボーカル主体のコーラスやアコースティック楽器を好んで使い、フォーク調の穏やかな曲調です。旋律も穏やかでどうも地味ではあるのですが、鍵盤の美しいフレーズがあったりして、自然派の伸びやかな曲調が好きな人にはいいかも。展開もおとなしいのですが、そのなかでも構成に工夫が見られる３曲目Keep It Liveが初期YES＋Snow Goose期のCAMEL風でいいです。