フランスにメロディアスでテクニカルなフュージョン作品がまたまた登場。ATOLLのドラマーAlain Gozzoのプロジェクト作品。パワフルだけど洗練された演奏のパーカッション、流麗なキーボード／ピアノ、フランスらしくラテンやエスニックをうまく吸収した曲調・・これらがベストのバランスで混じりあっています。日本人が好むようなフュージョン・サウンド。いかにも日本のバンドのやりそうなメロディもあります。PRISMにテクニカルなラテンを放り込んだような感じ。
２曲目 Not Only Fom Brazil
覚えやすいメロディと、身体が自然に動き出すようなラテンのリズムが合体したような曲。キーボードとリズムが緩急を自在に操りながら、情感たっぷりに曲を盛り上げていく様は、ちょうどラテンに傾倒していた頃のPatrick Morazのソロ作品にそっくり。好きだなあ、これ。印象的なフレーズが満載。途中に出てくるギター・ソロもいい。
３曲目 Red Ant's 7/8
長いベースソロがカッコイイのだ。このベーシスト、本当にうまい。曲もメロディアスながら凝っている。BRUFORDタイプ。
５曲目 Travelling Over America
ちょっとファンキーなリズムとギターが心地よい。
７曲目 City
スピーディでスリリングな曲展開。幾重にも重ねられたキーボード群。パーカッシヴでメリハリの利いた演奏を聴かせてくれる。
テクニカルだけど親しみやすい楽曲ばかり。肩の力を抜いて楽しめるのがいいな。いいですよこれ。一連のフレンチ・フュージョンやメロディアスなテクニカルものが好きな人は必聴です。