Allan Holdsworth似ギタリストのテクニカル・フュージョン作品。ギタリストのソロというより、バンドの音になってます。BRUFORD時代のHoldsworthに近く、そこへフランス人らしい優美な演奏も加わったいい作品です。カリカリとした緊張感は少なく、むしろゆったりとした曲が多いのですが、その曲の上品さにうっとりしてしまいます。常にテクニカルで美しいフレーズが流れつづけているという趣き。その技の応酬に心酔する人も多いのではないかと。
このギタリスト、一部ではフランスのHoldsworthと呼ばれているくら非常に似た奏法です。ギターだけでなくまわりのプレイヤーもツワモノばかり。キーボードもギターに負けないくらい見事なフレーズを連発しているし、ベースも耳を傾けるとわくわくするようなベースラインがこれまた素晴らしい。ドラムスは高速リズムなものからジャズィなものまで多彩。曲の表情を豊かにするようなドラミング。
ゲストにはフルートも参加。MINIMUM VITALタイプのシンフォニックなフュージョンもあったりして面白い。
これは何度聴いても飽きませんなー 聴くたびごとに発見があるし、アルバムの持っている優美な雰囲気が特にいい。Holdsworthの作品群と並べて置いておきたいアルバム。IOUをもっとメロディアスにしたような感じ。BRUFORDのファンも必聴かと。欧風BRUFORDってとこでしょうか。