７０年代シンフォのYESをやはり７０年代米国プログレの雄GENTLE GIANTを合体させたような音です。YESからはシンフォニック構成と印象的なフレーズを、GENTLE GIANTからはあの複雑変拍子をもってきました。インスト部分はゆっくり展開はYESに近いのですが、速い曲はGENTLE GIANT風。畳み掛けるような変拍子はまさにGENTLE GIANT。しかし、それだけでは説明できないオリジナリティがあります。旋律にも演奏にも独特のクセがあるんですが・・・あー うまく説明できません。独特の節回しってあるじゃないですか、ちょうどIBISやJETHRO TULLのような屈折したメロディ・ライン・・・・あんな感じです（伝わってないだろうなあ・・） 間違いないのは、ネオ・プログレやメロディックのような清潔なサウンドとは正反対ってこと。なんかね、キャッチーでありながらヒネてる、スリリングな展開だけど屈折してるって感じ(笑)
１５分もある２曲目Dark Matterがオススメです。インスト・パートに突入するときの白熱した演奏がいいです。
３曲目Tambourinはピアノ主体のインストです。スリリングな展開はまるでGENTLE GIANT＋YES。変拍子の上をひょいひょいと渡るような曲。
５曲目Entry of the Shiny Beastsも同様にピアノ主体で、キャッチーなフレーズもあります。メロディが頭から離れそうにありません。
SYN-PHONICレーベルが米国シンフォの発掘音源をリリースしてましたが、あれに近い。優れたシンフォだけど、複雑で屈折していて。