自主制作かな？ テクニカルなメロディック・ハード。曲によってはプログレ・メタル的なアプローチも。いかにもアメリカ的なメロディですが、印象に残るフレーズを作るのが上手い。KANSAS ＋ MARILLION？減点は録音の悪さです。ノイジーで音の小さすぎるギター、薄っぺらなシンセ、全体的に音が割れたりしているし。デモじゃないんだから、アルバムとして聴かせるにはいくらなんでもこの音は・・・特にアルバム前半がひどいな。
ボーカルもおざなり。演奏自体は上手いのに残念。特にドラムスは非凡。この手数の多さは間違いなくプログレ志向でしょう。ENCHANTの前任ドラムを彷彿とさせる技巧。ドラムの音を追っかけるだけでも楽しい。ハードな曲ではもちろん、スローな曲でもなかなか聴かせます。音の悪い本作だけどドラムのお陰で最後まで聴くことができました。
目指すところはわかるんだけど、プロダクションの悪さを解決しないとなあ。それと、これも録音技術のせいかもしれないが、バンドとしてのまとまりがイマイチなんで、その点がクリアされれば絶対に面白い存在となるんじゃないかな。メロディックの時代はもう少しなんで、頑張って欲しい。９８年に２枚目Awayが出ています。
輸入盤屋でも入手はちょっと難しい。僕も結構探しました。HR/HM専門店にひょっとしてあるかも。