YESとELPをお手本にしたようなメロディアスなシンフォニック。キーボード群をうまく使った広大な雰囲気が特徴です。７０年代シンフォに強く影響されています。YESタイプの曲だけでなく、ELP風もあります。演奏の中心となるTony Kayeタイプのハモンド・オルガンが実にいいんですよね。ポリ・ムーグやメロトロンも出てきます。ギターはSteve Hacket／ Steve Howeタイプ。ベースは・・言わずもがなですが。
弱点は歌。素人っぽいボーカルで線が弱いのが残念です。歌が始まるとグレードが落ちてしまうんですよね。それと、旋律のツメが甘い曲も。ベストは２曲目The Ascentなんですが、それ以外の曲がイマイチ・・・緊張感がないというか、ありがち牧歌調というか、予定調和っぽいというか。演奏や楽器の瞬間瞬間は悪くないんだけどな。各人、YES型シンフォの手癖をよく分かっているなと思わせるんですが・・・・・・・・・・・・と、ここでわかった。これ、完璧に趣味でしょ。常に誰かさんに似ているからオリジナル云々・・って野暮なことは言ってはいけませんね。どうやら、プログレ好きが集まって演奏しているうちにオリジナルを・・となったような感じなんですね。演奏にプログレ愛を感じるわけで。だから誰かのコピーでも、変化に乏しい曲でも、本人達には至福のときなんではないかと。まあ、ほほえましいですねってことで。