オルタナ+プログレの新バンド センスの良いポップと懐かしさを感じる演奏
プログレがどうとか言うのは置いといて、USの新しいバンドとして聞けばこれがなかなかいい感じ。音としてはRUSHにアコースティックな音を足してストレートな感じにしたような。そしてUSローカルな音。COLDPLAYにもチョイ似です。
演奏はオルタナの洗礼を受けたような今風サウンド。明るくさわやかな曲調がいいです。
オルタナ風爆音ギターと素朴なアコースティック・ギターを使い分け、ストレートに楽曲に陰影をつけていきます。歌はプログレともハードロックとも異なり敢えて言うならストリートロック風。「こんなのプログレじゃない」というのは簡単だけど、切って捨てられない魅力があるんですよね。派手さはないけどいいバンド。
1曲目 All I Nseed
RUSH+U2? 躍動感のある演奏と素朴なメロディがいい。オルタナ後のUSローカルの若手バンドという印象。いい曲です
2曲目 Narcissus and Echo
シンプルな曲でプログレらしからぬのだけど、歌パートは凝った展開がさりげなく入っていたりして。溌剌としたリズムが若々しい。コーラスがさわやか。
4曲目 Second Wind
LED ZEPPELINがやりそうな中近東フレーズをうまく使い、キャッチーなメロディをアコースティック+爆音ギターでメリハリをつけてやってます。今風でもあり、懐かしい音でもあり。Led Zeppelin IIIを思い出しました。
7曲目 Pase del Norte
中期THE BEATLESによくあった風変わりな曲をオルタナで再現したような感じ。このポップ・センスはなかなかよろしいです。
オルタナをベースに、RUSHやLED ZEPPELIN、THE BEATLESもとりいれた音です。しかもポップ。プログレ度は高くありませんが、ジャンルをまたぐ面白いバンドです。COLDPLAYや変わったポップが好きな人にはおすすめです。次作がどう変わるのか 楽しみです。
プログレ色が後退しオルタナ・ポップへ
オルタナ+プログレだった前作から、プログレが取れて、オルタナそのものになった感じ。複雑さも消失し、オルタナ・ポップですな。アメリカのローカル・バンド然としたメロディ・ライン。
RUSHの影響も感じさせつつ、疾走感溢れる曲ばかり。インストパートでは変拍子も登場し、かすかにプログレを感じさせます。
悪くは無いですが、次作はプログレに戻ってきてほしいな。