４曲入りのミニ・アルバムです。ENIGMA、DEEP FOREST似ということで名前だけは知っていたんですが、ようやく聴く機会がありました。実のところ「英国出身の二人組、９０年代半ばから活動」という以外詳細がよくわからないのではありますが。音のほうは、エスニックにトランス系を被せやわらかにした感じ。聴いた雰囲気はDEEP FORESTよりもENIGMAかな。正確に言えば、ENIGMAにHarold Budd系のアンビエント（ヴァージン・レコードで出たあれです）を足しこんだような感じ。やたらと繰り返しが多いのですよ。
音の質感はENIGMA同様に室内っぽいのですけど、あっちほど妖しくないです(笑) 耳を適度に湿らせるようなしっとりした音に好感が持てます。ENIGMA風はねっとりまとわりつくような感じのものがあって、エロチックさがいいのですが、こちらの作品はちょっと突き放したような、適度な距離感がひんやりとしてこれまた気持ちいい。これこそヴァージン・レコードのアンビエントに通じるもの。
４曲目The New Look Of Landscape Gardeningは面白いですよ。メロトロンがサンプリングされてます。この独特の質感、プログレ・ファンにはたまりませんな。イマジネーションに心を遊ばせるにはぴったりです。
夢を見るにはぴったりのアンビエント作品ってなとこですか。