ポップなメロディとELP風の演奏、という触れ込みで売られていたので購入。メンバーは３人。おお、たしかに構成はELPと同じだ。中心となる鍵盤はKeith Emersonに似た音色とでしゃばり方(笑) Emersonの場合は「手癖」というよりも、こう呼んだ方がぴったりな感じがするなあ・・出てくる間合いとか、ホント似てる。こっちの鍵盤奏者さんもスピーカーの向こうでナイフなんぞ突き立ててそうな気がするぞ。いかにもというフレーズも出てくるし。
メロディはわかりやすい・・というよりはありきたり。どうも繰り返しが多くて演奏を長く引っ張るにはあまりに冗長。ELP風と見せかけて、こりゃ実態はポンプですな。８０年代ネオ・プログレ／ポンプ系を基調に、Emerson風キーボードを持ってきたような構成と言えそう。
ポップにやるが空回りしてた後期ELPにたしかに似てるぞ。こういう部分を狙ってくるフォロワーは珍しい。９０年代とはとても思えないチープで古臭いメロディも(笑)それなりの味になっている。なかには、変ったプログレ・ポップとして聴ける曲もある。Emerson風のカリカリなプログレを期待すると肩透かしだと思うけど、ポンプ系が好きな人にはそれなりに面白いかもしれないです。