スペインのトラッド系哀愁ポップ 佳作
スペインのトラッド/フォークソングをベースにしたポップ・バンド。英国で言えばフォーク、アイルランドではケルトを取り込んだポップ/ロックのバンドがいますね、GWENDALとかIONAとか。そのスペイン版のようなものです。
フルート、チェロ、バイオリンが聞こえてきます。どこか達観したように突き放して歌う女性ボーカルも特徴的。これで哀愁を歌い上げるのだから実に個性的。民族の濃い血と気品が同居しています。
特徴はスペイン独特の哀愁です。スピーディなテンポなのに、あの湿った悲しさっていったい何!? ほんとうにクセになりますわ。隣国ポルトガルにはご存知MADREDEUSがいますが、悲しげなさまは近いんだけど、こちらスペインは身体が動き出すようなアクティブな演奏です。身体を揺らしつつも悲しいという。これがクセになります、ほんと。
どれか1曲紹介しようかと思ったけど、どの曲もいいんですよ。哀愁のフレーズのあれこれが身体に染み付いて離れません。いやあ、MADREDEUSよりもハマりました。