カナダはトロント出身の３ピースバンドFM。そのバイオリン奏者のソロ。FMはハード・ポップにプログレ・テイストを加えたような、聴きやすいRUSHみたいなつくりだったですね。なによりもバイオリンということで、本作はめっちゃ期待して聞いたのですが・・・・うーん、残念ながらこれはプログレ作品ではありませんね。打ち込み主体のシンプルな旋律に本人の歌とバイオリンをフィーチャーした・・うーん・・敢えて言うなら”ニューウェーブ”作品です。例えるならば初期ULTRAVOXかGary Newmanか（後で知ったのですが、Gary Newmanのアルバムにも参加していたそうです）。特徴としてはバイオリンの音でしょう。マイクで拾ってエフェクトしていて、ハードロック系に出てくるエレキギターのような音になっています。曲によってはメタル風の爆音に。そういえばメタル界にはMark Woodというメタル・バイオリン弾きがおりますが、チョイ似かなあ。でも曲自体の完成度や旋律の美しさはWoodの勝ち。
しかもメロディもつまんなかったし。紹介記事を見かけないのもうなづけるなあ・・
・・・うーん、あと２枚買っちゃったけどどうしよう・・
John Foxx風の繰返し多用のテクノ・ポップ。バイオリンは歪んだギター風の音になっています。曲によってはMichael Hoenigの独電子音楽風インストも。これらのインスト曲とかインスト・パートはそこそこいいです。ですが歌部分がどうもつまらん。旋律も魅力ないし。Ｂ級テクノです。
エレクトリック・バイオリンを駆使したコアなテクノ・サウンド。これは９９年の作品で、John Foxxを剥き出しにしたようなソロ初期に比べいくぶん艶っぽくなったような。今度はコアなテクノデリック（YMOの）っという印象です。殺伐＆乾燥だったかつての単調な展開と比べると、カラフルになったかな。特にアルバム中盤に配した曲は何とか聴ける。終盤に収められた曲はスピード感もありサイバー風という印象。