特徴はギターとドラムです。ギターはDave Gilmourのようなエモーショナルでウェットでスペイシーな演奏。ドラムはNiel Peartタイプの知的な奏法。テンションが高くかっこいいのです。楽曲構成は基本的にシンフォ。ドラムがヴォーカルを兼任しています。曲によってはまんまPINK FLOYDだったりRUSHだったりします。メロディは弱く、前衛の雰囲気が漂う曲も。
Gilmourタイプのギターが活躍する３曲目Acquired Muscle Memory、４曲目Cyrus Goreはそれなりに聴かせます。また８曲目QuestionはCaress Of SteelのころのRUSHがシンフォで組曲をやったような感じ。これはなかなかの大作。RUSHの流れをくむバンドは多いが、このような音楽性に至ったものは知らない。面白いです。
ただメロディが弱い。Gilmour調のギター以外は印象的が弱い。そのため、上記の曲以外は聴き手に残らないばかりか、どよ〜んとした重苦しさばかりが残ってしまいます。まあ、何もポップである必要は無いんだけど、緊張感のある演奏にはそれなりの旋律でないともったいない！ メロディに求心力があったらそれなりの作品になっていたはずなんですが。