QUANTUMのメンバーが参加ということで聴いてみたんだけど。うーん・・この作品、ピアノ／キーボードを主体としたシンフォニック／フュージョン。ムーグを多用していてKeith Emersonのソロに似た感じかな。ただ、プログレ作品を期待すると完璧に肩透かし。シンフォな手癖は随所に感じられるもののどうも曲構成にヒネリが足りない。音はスカスカ、繰り返しの多い展開、「分かり易い」を通り越して凡庸なメロディライン、変化に乏しいアルバム構成・・・これでは巷に溢れるＢ級フュージョンと何ら変わらない。正直、ありきたりで、ワクワクするものが感じられなかった。
スピード感のあるキーボードワークはそれなりに面白いし、キーボード奏者のソロを好む人、かつてのCINEMAレーベルタイプのインストが好きな人には面白いかもしれないけどね。