サイケあり、ジャズあり、シンフォありのごった煮ヒッピーサウンド
サイケ、YES系シンフォ、KING CRIMSON系アヴァン、ジャズロック、ヒッピーサウンド、フォークなどが交じり合ったごった煮サウンド。
豪快なドラムだけど、ライナーを見てびっくり・・なんと女性。
非メロディックなので分かり辛いし、不思議な展開もおおいので、この手のヤツは苦手だなあ。シンフォ中心の曲だけなんとか聴ける。いかにもSYN-PHONICレーベルから出てそうな発掘北米シンフォという雰囲気。Nick Peckとも親交があるそうだが、たしかに似てる。彼のバンドEPISODEを難解にしたような感じ。
そんなかでも面白かったのは、流れるようなピアノを中心にした２曲目Somewhere Between 6&7 (Circles)。YESがジャズロックしてるみたい。
３曲目Symphony LM 7+4は典型的なSYN-PHONIC発掘音源って感じの、マイナーシンフォ。ウネウネした２本のギターが掛け合う。
まあ、この２曲くらいかなあ。あとは引っかかりが無さ過ぎ。
なんでもアリのごった煮シンフォ うーん・・
アメリカのミクスチャーなシンフォニック・バンド。
YES直系のメロディックなシンフォを基調に、RUSHやGONG、フォークロック、インド音楽の影響を感じさせるごった煮的な音楽性。Steve Howeタイプのギタリストを中心にYES的なメロディと構成力、広大な世界観を持ちながらも、そこへ前衛やヘンテコな音を混ぜたりする、かなりねじくれた側面を持つ。守備範囲は広いようで、聴いていて取りとめが無いような印象すらある。スリリングでメロディックなギターのおかげでどうにか統一感を保っている。
とりわけ２曲目Walking BackwardsのギターにはYESらしさが色濃く出ている正統的な現代シンフォ。一方５曲目Old Fish Part5は前衛タイプ。GONGに初期KING CRIMSON風ギターインストとGENTLE GIANTを足しこんで、お気楽に仕上げたような感じ。シリアスな変拍子展開とダークな重厚ギターの間に、間の抜けたコーラスが入っているようなところが、まあ、なんだ、魅力というのか個性というのか・・ ３曲目のWa Waは歌を中心にしたプログレ・ポップ風、６曲目PhlutefugeneffはSteve Hackettのソロにでも収録されてそうなシンフォニックでフォーキッシュなアコースティック・ギターの小品。
まあ、なんでもアリなんだな。この人を食ったような姿勢が個性なんだろうねえ。うーん。