スウェーデンから新たなギタリスト登場。Eric Johnsonのメロディアス＆テクニカル志向を思わせますが、旋律はSteve LukatherだったりAllan Holsworth風だったり。メロディアスな技巧派ギタリストというと、馬鹿テク＆陽気なフレーズでぐいぐい引っ張るアッパー野郎が多いのですが、この人は憂いを漂わせた楽曲が多いです。哀愁、だけどピンと引き締まるテンション・・・この取り合わせがなかなかに絶妙です。
哀愁と緊張感が交錯する３曲目Moment Of Clarityが良かったです。Allan Holsdworthの手癖を踏襲しつつ、歌心のあるSteve Lukather風旋律が情感豊かです。破壊的なドラムでパワフルに仕上がっている６曲目Carte Blancheのテンション、たゆたうような哀愁サウンド７曲目After The Rain、勇壮な１１曲目Words Of Wisdomも捨てがたいです。
そしてラスト１２曲目A Landscape Made From Dreams (Farewell)がすばらしい。多くのパートを組み合わせ、壮大、エモーショナル、ドラマチック。プログレ度も高いです。この曲だけでもプログレ・ファンは買う価値ありです。
テクニカル系は常々旋律が良くないといけないと思ってますが（特にギタリストは・・）、そんな私に同意される方は是非是非聞いてみていただきたい１枚です。