英国メロディック・シンフォにハード・ポップを足しこんだ感じ。曲によってはプログレには聞こえないくらい、ストレートなギター・ミュージックに近いです。最近のMARILLIONをシンプルにして、ハードロックにしたような感じかな。メロディは８０年代の典型的なメロディック・シンフォに近いもの。まだまだ若くて粗削りの演奏なんですが、情感溢れるギターがいいです。U2タイプからSteve Rotheryまで・・フックになるフレーズもたくさんあります。SI MUSIC系のバンドにU2を加えたような感じかな。
曲の前半はヴォーカルが主体、途中からギターがメインになって長々としたソロを展開するという構成がほとんど。ダラダラしたところが無いのは好感が持てます。特にアルバムの後半のほうがキレのある演奏になっていると感じました。
個人的には英国風ハードな４曲目One Way Man、５曲目Shameが好みかな・・・やはりギターがいいんだよね。ウェットでエモーショナルなギターが活躍するインストナンバー、７曲目Hypnoticもいい。Steve RotheryやNick Barretを髣髴とさせる。
歯切れ良くかっこいいハードナンバーの９曲目Circusや１０曲目Triludanもいい・・・メロディック・ハードをやってた頃の初期PENDRAGONに似ているしMAGNUMを思い出すような部分も。ノリノリで聴けるのがいいなー 特に組曲展開の１０曲目Triludanは、ハード展開ありMARILLION風メロディック・シンフォ展開ありの力作。
メロディラインがポップな分、逆にハードでタイトな演奏が全体を引き締めています。まだまだ発展途上な演奏だけどなかなかいそうでいないタイプ。がんばってほしい。