痛快ジャズロック！ ヘヴィ・メタル的な音色やリズムを取り込んで、モダンなジャズロックが登場。
メンツがすごいです。キーボードの井上鑑、ヴァイオリンに金子飛鳥、ドラムが山木秀夫。トップレベルの競演だけあって、テンションも非常に高い・・・ メロディアスな曲と難解な曲とが収録されていますが、どちらにも共通するのはその音像の硬質さと重厚さ。怒涛の１曲目1613が凄い。重厚でソリッドな音色で、ジャズロックが疾走する。こういうの聴いたこと無いなあ。
３曲目Orange Scentはエスニックな香りを漂わせる耽美的な曲。アジア然とした異国情緒とフュージョンを行ったりきたりするような感じ。
５曲目Seven Sistersは幽玄な音色。涼しげに漂うような雰囲気。
６曲目Peleは、目の回るような手数の多いドラムが圧巻です。まるで敷き詰められたように連打されるリズム。やがてその上に虚空が現れ、バイオリンが舞う。プログレッシブなフュージョン。
７曲目Freedom Punk Danceはクネクネとした不思議なリズム。バイオリンがアヴァンギャルドに暴れまわる。
テクニカル・ロックとしてジャズロック／フュージョンとメタル／ハードロックが融合しつつあるが、この作品もそのひとつといっていいだろう。PROJECT Xあたりに近いかな。技巧派でメロディックなものが好き、という人には大推薦。モダンだし。
ワールドディスクにて購入。上記Orange Recordsのオンラインストアでも購入可能。