韓国のDREAM THEATERとも言うべき内容。イタリアバンドのように湿っぽくなく、ダークな雰囲気なんだけどどこかカラっとしています。ゴテゴテしていなくて、幾分シンプル。そしてテクニカルだけどストレート・・いたずらに手数を増やすのではなく、ストイックな作風は、風通しが良いという印象で好感が持てます。皆演奏が上手い。特にリズム隊はテクニカルで知的。キーボードは時折DREAM THEATER在籍時のKevin Mooreを思わせるものがあります。ギターは弾きまくりではないですが大変上手いですね。その存在感がやや地味に思われるなのは曲の構成に上手く溶け込んでいるからでしょう。そして、ヴォーカル。VOWWOWを思い起こさせるような腹の底から出るようなアジア系の発声。そのせいか、初めて聴くのに聞きなれたような声なのでどこか親近感を感じさせます。
曲構成はやはりDREAM THEATERの影響を受けています。＜DREAM THEATERプラスアジア系メタル＞という感じ。メロディラインはやはり全盛期のVOWWOWに通じるものがあります。数多のDTフォロワーには個性を出すためにやたらと凝りまくったアレンジにしているバンドが有りますが、彼らはむしろすっきりした構成。聴きどころを明確にしておいて、それ以外の部分はあっさりと流れていく。こういう部分は好感が持てます。しかし、その割には曲が長くて、同じ繰り返しが多いように感じますね。やや冗長。
ハングル語で歌われている曲が多いですが、別段違和感はありません。個人的には６曲目が好きかな。
プログレ色はかなり弱いですが、DREAM THEATERのファンの人は聴く価値があるんじゃないでしょうか。