ポーランド出身。歌パートはネオ・プログレ風のシンフォ・ポップですが、インスト・パートは９０年代のDREAM THEATER風です。DREAM THEATERのファンとしては、インスト・パートは聴き応えがあるのですが、歌パートがイマイチ。野太い声とネオ・プログレとプログレ・ハードの間を行くような音から初期EVERONを思い出しました。ポップにやろうとして、その実ポップがこなれてなくて、結局楽曲全体のテンションを下げてしまっています。
９分、９分、１５分と冒頭から長尺の曲が並びますが、インスト部分はそれぞれいいのに、歌も含めて繋ぐと、もっと短くてもいいかなという気がします。アルバム収録曲すべてインストのまま突っ走ったほうが良かったのかも？
とは言うもののインスト・パートはギターも鍵盤もがんばっていてそれなりの聴きどころになっています。コンパクトにまとめた５曲目Birth Of My Soulと変拍子をかませたキャッチーな６曲目Sunriseはそこそこいいかなと。あと少しなんですけどね。EVERONもテンションの高いプログレ・メタルとポップなシンフォの融合を目指していましたが、デビューから２枚目まではガタガタだったしね。次があるなら、そちらに期待したいと思います。