ドイツのシンフォ。７７年の作品です。私は最近までその存在をまったく知らなかったのですが、これ、かなりの作品です。確かに７７年の音なんですが、存在感のある音は今聞いても色褪せていません。オルガンの懐かしい音色、訥々としかし次第に熱を帯びてくるギター、悲しげで荘厳な旋律が対自核の頃のURIAH HEEPを思わせます。ん？ ツインボーカルのようです。しかもシアトリカルなボーカルです。
まんまURIAH HEEPな１曲目White Roomがいいですねえ。哀愁と荘厳が交差するシンフォニックです。強烈な個性です。これは聴いたら忘れなさそう・・・３曲目Graveyardにもその旋律は引き継がれています。
２曲目The World Will End On Friday初期のYESのような牧歌調シンフォ。
４曲目Oceanは静かな哀愁シンフォ。二人のボーカルが曲に深みを与えてます。
５曲目Seasonsはオルガン・シンフォ。深いシンフォニック・サウンドにオルガンを堪能できる佳作です。NOVALIS風。
悲しげな旋律とそれだけでドラマを作り出すような歌唱。これがいいです。似たバンドを挙げるならプログレてた頃のURIAH HEEP。そして悲しげな感じはNOVALISや初期ANEYONE'S DAUGHTERでしょうか。癖はありますが７０年代シンフォの隠れた佳作と言えるのではないでしょうか。私は強烈な１曲目が頭から離れません。