音楽的幅は広い。メタルからGENESIS系シンフォまでが彼らのジャンルです。９０年代後半にはこういうバンドが出てきましたね。CLEPSYDRAとか。面白いのはENCHANTに似た曲があること。それと、もっとメタルより・・例えばIVORY TOWERとかIVANHOEを思わせる曲も。ギターは流れるような哀愁サウンドから、メタルのヘヴィなフレーズまでいろいろできるタイプのよう。その饒舌なギターを中心にメロディアスに、しかし劇的に曲が変化していく。
２曲目Walls Of Society､６曲目Glasemaaker Straatはノリの良いメタル調ですが、変化に富む構成がいい。キーボード・ソロも際立ち、なるほどプログレ・メタル志向です。
３曲目Stratospereと４曲目Broken Dreamsは初期ENCHANTやカナダのメロディック・ハードMYSTERYに近い音。キーボードの作る哀愁シンフォにヘヴィなリフをかましてくるギター・・・お決まりのパターンだけど曲がいいので何度でも聴けます。
ラストのImages Of Warは、プログレ・メタルにメロディック・シンフォをえいっとくっつけたような構成。変拍子＋パワー・メタルのアグレッシヴな演奏に、ロングトーンのギターやシンフォ系シンセが絡んだりします。
メロディック・シンフォとプログレ・メタルの興隆のなかで出てきた９０年代バンドらしく、両者のいいとこどりをしてさらにスケールアップさせようとしてる。個人的にはENCHANTタイプの曲がよくできているように思います。