SINISTER STREET


classification : pomp, modern symphonic, prog metal
area : Netherlands
reference :
review :

The Eve Of Innocence

変拍子を多用するメロディック・シンフォ

 RUSHIQSAGAからの影響を感じさせるメロディック・シンフォ。MUSEAからも作品をリリースしている。

 駆け抜けるようなキーボード・ソロと懐かしいオルガン風の音、さらには優美なピアノを使い分ける鍵盤奏者、そしてボーカルとが中心となり曲が展開。シンフォとしての起承転結にはこだわらず、少しづつ曲の表情は変わってゆく。既成の手順とは違う展開なので、新鮮に感じられる曲もある。けれどたいていはわかりづらいなあ、というのが印象。太目の声がSAGAを連想させることも。
 変拍子を好んで使い、初期のMARILLIONGENTLE GIANTを連想させる場面もある。
 明るいけれど独特のひねくれた方をするメロディ・ラインはIQRUSHタイプ。またわかりやすい牧歌調シンフォというところはSAGAの1枚目に通じるものがある。ただ、メロディはポップなんだけどどうにも垢抜けないなあ。もう少し引っかかりがあれば、印象もかなり良くなると思うんだけど。瞬間瞬間では「おっ、いいなあ」と思わせる場面はあるだけに残念。IQとSAGAをくっつけたような6曲目Summitなんかけっこう面白いんだけど。みんなこんな感じだったらなあ・・

 展開に冗長な部分があり完成度はイマイチ。多用される変拍子とポップ志向を生かし切れてない。

PROGRESSIVE INTERNATIONAL PRO037 ('92)