室内楽的シンフォです。ご存知ANEKDOTENとANGLAGARD、LANDBERKといった一連の北欧屈折シンフォに続くバンド。陰に篭るような音楽性です。もの悲しいフルートの旋律を、もの悲しいギターともの悲しいメロトロンで湿っぽく盛り上げてます。時折差し挟まれるヴォーカルと弦楽器がこれまた悲しい。例えるならば、初期CAMELを暗く暗ぁく展開したような感じですかね。フルートもいますし。密室のキャメル？
一本調子ではなく、抑揚がきいててドラマ性があります。それとYES風シンフォを持ち込んでて、隙間多そうで音は厚みはあるし、ベースはChris Squireみたいだし。
ただ、ちょっとでいいから明るい部分も作ってください・・・湿っぽく展開していて、ここぞ、というところだけ水面に浮き上がるような、そんな感じがあったら好きになれるんだけどなあ・・・
ゆっくりと深みへと沈んでいく世界・・・そして聞き手自らもずぶずぶと深みにハマってくような感触を楽しみたい人向け。既に解散してしまったANGLAGARDのファンが買ってるらしいです。ただね、流麗精緻なANGLAGARDと違って、こっちは唱法が怪しいとこあるし曲展開もＢ級っぽい。
蛇足ですが。ジャケが不気味＆コミカル。裏ジャケなんか、町内会で行ったピクニックの写真みたいだ。メンバーがフツーのオジサン＆オバサンっぽいところがなかなかえーぞ(笑)