Ｂ級メロディック・ハード。ウェットでブルージィな雰囲気が昔のZZ TOPみたい。ギターとオルガン中心のワイルドな演奏は、とても２１世紀にリリースされたものとは思えません。ボーカルの声からもそれなりのキャリアが窺い知れます。泥臭いブルーズ系ハード主体で、なかにはＡＯＲハード調も。KANSASに通じるアメリカ土着の粘着性ロックです。メロディラインは可もなく不可もなくという感じ。
正直、Ｂ級の域からは出ていないと思う。長年ローカルでがんばってきたバンドがようやくアルバムを出したというところではないかな？ アメリカの地方地方にいっぱいいそうな音です。
アルバム自体は別段思い入れを感じる曲はなかったなあ・・一口で言えばありきたり・・・ですが、ラストの１０曲目だけは気に入ってます。生ピアノで始まり、緊張感のある旋律が敷き詰められています。KANSAS風プログレハードです。