現役バンドですが、これ、７０年代シンフォを集めたような音。昔のGENESIS、昔のRUSHの断片を集め、北欧で再構成してみたらＢ級になりましたって感じ。当時の音色のギターに加え、メロトロンやオルガンもふんだんに使ってます。メロディックではありますが、フラキンやスポックのようなハイテックな雰囲気は微塵もなし。あっちとは対極です。北欧出身とはいえ、やってるのはＢ級シンフォだもんね。むしろまだ南米でシンフォ大作をやってる連中に近い。あくまで７０年代の懐かしい旋律と音色を大切にしています。歌パートも比較的多いです。
組曲は無くて、大げさにせず楽しく７０年代シンフォの再生産やってますって感じ。好きなんでしょうね。ギターやリズムの野暮ったさも７０年代のＢ級っぽさを醸し出してます。
ベストは５曲目An Idiotです。RUSHとシンフォ、そして北米の片田舎でやってそうなローカル・バンドの下世話な感じをくっつけたような音。ポップな２曲目Welcomeもいいですね。REALMとかPENTWATERみたいな北米マイナー・シンフォの雰囲気で、それをポップに仕上げたみたいな。７曲目Colliding StarsはアートロックがKING CRIMSONを取り入れたみたいな感じ。これも面白い。