流れるようなギターとスリリングなリズム隊。プログレ寄りのフュージョン作品です。メロディアスな技巧派が好きな人は、１曲目でノックアウト間違いなし。Allan Holdsworthがハードロックやっているような流麗＆派手なギターワーク、気品の生ピアノと渋いオルガンの鍵盤奏者、変拍子を織り交ぜた高速リズム・・・初期PRISMにも通じる音。最近の作品なのに、７０年代熱気を持っていた頃のフュージョン・サウンドみたい。懐かしさを感じさせるあたりもひとつの味かな。弾けるような元気さが心地よい１曲目、5/8で駆け抜ける２曲目、フュージョン黎明期の懐かしさを感じさせる初期PRISM風の３曲目が出色の出来。明るく、スリリングに展開される各楽曲のテンションの高さに目の覚めるような思いです。