ギターを中心としたアヴァンな作品。ギター以外はリズム隊が加わった３人組。Robert Frippのような変態浮遊奏法から、Enoに通じるアンビエント奏法まで、ギターは多彩な表現力を身に付けているようだ。
録音はしっかりしている。かっちりした音像のなかを、重厚で粘着性のギターがたゆたうような構成は個性的。ただ、非メロディックだし、変化に乏しい雰囲気が淡々と続くのはどうも・・
シンフォ、ジャズロック、メタルのいずれの要素とも無縁。入れるトコがないんでシンフォに入れとくけど。
息の詰まるような重厚さはない。開かれたアヴァンみたいのがあるのが救いかな。ＢＧＭには辛うじてなりそうな感じ。どちらかと言うとシリアスさとは対極の、脱力的な展開もある。好きな人にはたまらなく面白いんだろうけど、やはり僕には楽しめませんねえ・・