またもや北欧出身のメロディック・ハード系。往年のＵＳバンド（つまりSTYXとかJOURNY）の再来のようなサウンド・・と紹介されていますね。そんで買ってみたんだけど。・・・うーん これなあ・・・正直「どこがやねん」という感想。たしかに、古き良きＡＯＲサウンドには近い。メロディも大変キャッチーでこれはこれで良いのだが・・・・宣伝や、プレスのアルバム評に書かれているSTYXとかFOREIGNERに共通する部分はあまり見出せない。この手のバンド特有の分厚いコーラスが入るはずの部分も、なーんか貧弱だし。演奏力は問題ないけど、曲の聞かせどころをもうちょっと作ってほしい気がする。ギターソロをもっと長くするとか・・・本人達はむしろ短くまとめることに熱心なようだ。ポップ作品としてはそれなりに品位は高い・・ただ、STYXあたりを引き合いに出すのなら、もっとスリリングな部分が欲しい。まあ、ポップ化路線のSTYXには近いかもしれないけど。
キャッチー過ぎるのねい・・１回聴いたら飽きてしまいそうなくらいヒネリが足らんぞ、個人的には。もちろん、ポップであればあるほど好き、というファンも多いでしょうけどね。STARSHIPをさらにわかりやすくして、シンプルにしたような感じか？ FOREIGNERからシリアスさを抜いてさらに日干しにしたような音か（←どーゆー表現やねん）。
狙っている部分はわかるんだけど、ちょっと音が粗い。メリハリが欲しい。ただ、Ｂ級と割り切って聴けばけっこう楽しめるかもしれない。そういう意味ではＡＯＲハードをこまめにチェックしている人にはお薦めできる・・・かな？ヴォーカルがイマイチということもあって、ヴォーカルが良ければ印象も違ったかも。他人へ曲を供給する立場ならいい仕事するかもしれない。キャッチーなメロディを書けるのだから、演奏する側でもうひとヒネリあれば、ちょうどいい感じになるんやないかなあ。