イリノイで活動する４人組。ソリッドな感触と変拍子を多用した構成。曲ごとに雰囲気が大きく変わるが、概ねDREAM THEATERがグランジやってるような感じ、と言えばいいでしょうか。概ねミドルテンポかスローで押すタイプ。ソリッドで変拍子を多用しているとは言え、メロディにも力点を置いた聴きやすさです。重厚なんだけど粘着していない音。デスなボーカルを交えながらもキビキビと曲が動いていくところがこのバンドの最大の良さです。
へヴィな１曲目Help Yourselfから、対照的にメロディックな２曲目Promisesへの流れなんか実に軽快。
４曲目Rest In Peaceは変拍子リズムで構成。変拍子グランジですね。知的＆重厚なドラムが聞きもの。
５曲目Paintedは前衛度高し。殺伐としたギターの轟音と複雑なベースが絡みます。フレーズが癖になりそうなくらい印象的。
９曲目The Balladはへヴィロックとバラードが合体したような不思議な作風。グランジをゴリゴリに複雑化したような演奏に、飄々としたボーカルが乗っています。どことなく７０年代アートロックのような貫禄があるのも見逃せません。個人的にはこの曲が最も好きです。
１２曲目Laxのゆっくりと流れる枯れたボーカル、そこにダダダッと弾けるようにギターとベースがビートを刻む・・この対比が新鮮です。モダンなへヴィなのに７０年代っぽさがあります。この曲も大好きです。
変拍子グランジ。へヴィネスの方法論にこっそりアートロックを流し込んだような音。気に入ってます。プログレかというとなんとも答えに困りますが、プログレ・メタルの興隆があったからこその登場かと。かなりメタル寄りの音ですが、グランジ／オルタナが好きな人なら大丈夫です。 次世代プログレ・メタルです。次作もぜひ聞きたい！
メリハリの利いたヘヴィネスです。変拍子多用のヘヴィ・ロック、シンプルな旋律という前作からの特徴に加え、歌がコーラス主体に変わったのが新機軸です。