ポップなシンフォ。印象的なキーボード・ソロ、メロディックなギターが特徴。仕上げのツメは甘さが残るけど、MIKE + THE MECHANICSばりのポップな旋律はなかなかのもの。ヒネりのある構成はYES風だし、歌中心でさわやかなギターが印象的という点はJADIS似。ここまでやるか、というくらいポップなのは3かも(笑) ボーカルはJohn Wetton似かな。
１曲目Changing sidesは冒頭から印象的なキーボードで始まる。ポップな楽曲と骨太な構成。個性が前面に出た佳作。
２曲目Returned to leaveは印象的なフレーズを持ちこんで、畳み掛けるようなリズム構成。キラー・フレーズにJADIS風のギターを配した伸びやかな曲。
アルバム冒頭の３曲とインストを含む８曲目The arrival of Sophie，９曲目My greatest roseがいい。逆に中盤はちょっと中だるみかな。この手のポップ寄りの作品はプログレっぽさがうまく配されてないととたんに陳腐に聞こえてしまう。アルバムの中間の数曲はまさにそれ。
はじめはポップ過ぎと思ったけど、上記の曲はシンフォとキャッチーの中間としてはまあまあの落としどころ。演奏もいい。ギターの情感豊かななフレーズは魅力です。