TORMAN MAXT

The Problem of Pain Part 1

ラッシュ ＋ ビートルズの個性派ＰＣＲ

　カリフォルニアで活動するPCR(Progressive Christian Rock)バンドです。アルバムはこれが３枚目のようです。痛快な展開はRUSHに通じるものを感じさせ、アコースティック・ギターを多用し音を重ねていくところはSteve Howeのようでもあります。旋律は明るくどこかのどかな感じ。メロディアスには違いないのですが、アコースティック・ギターと垢抜けない演奏のため、ポップというよりも牧歌調といったほうがいいでしょう。その一方で、曲によってはイコライジング・ボイスや逆回転など、懐かしいギミックが出てきます。エレクトリック・ギターの音色も含め、このアナクロ度合いは何かに似てるぞ・・と思い当たったのが中期THE BEATLES。特に５曲目以降はTHE BEATLES ＋ RUSHみたいな趣きになってます。個性的な音には違いありません。

Mars Hill Records ('07)